帰化申請に関する質問

質問；　帰化申請から許可まで、どのくらい時間がかかりますか？

 

回答；　以前は、帰化申請から許可まで７～８カ月くらいかかりましたが、現在は帰化申請者が増えている為、１年前後かかる人が多くなっています。
よく、子供の夏休みの長期休暇や学校に入学する２～３ヵ月前に帰化したいという相談を受けますが、そんな短期間では不可能です。

 

質問；　帰化申請はビザの申請のように、行政書士に申請依頼することはできますか？

　　

回答；　ビザの申請は、出入国在留管理庁から交付された取次証がある行政書士は申請できますが、帰化申請は、本人が法務局に出頭して申請しなければなりません。

但し、帰化申請書類を作成することができますので、手続に不安がある方は、帰化申請手続きに詳しい行政書士に相談・依頼されたら良いでしょう。

当事務所では、ご依頼人が希望される場合は、申請に同行することはできますので、安心してご依頼して頂けます。

 

質問；　自分で帰化申請したいのですが、できますが？

 

回答；　もちろん、本人申請が原則ですから、当然ご自身で申請するのが費用の面からも一番良いでしょう。しかし、申請者は一生に１回しか申請しませんから、書類の収集に苦労します。
また、在日の方で母国に知り合いがいない場合は、戸籍の収集に苦労しますし、日本語への翻訳も容易ではありません。
　
　　当事務所にご依頼されれば、書類の収集や翻訳、法務局との交渉も対応します。

 

質問；　私は日本に５年住んでいますが、帰化申請できますか？

 

回答；　帰化は継続して５年日本に住んでいることが必要なので、例えば４年日本に住んで、その後１年帰国してから、また２年日本に住んでも帰化の要件は満たしません。

 

質問；　私は、日本語学校に２年通学し、大学を卒業後に大学院に在籍して留学のビザを持っていますが、帰化申請できますか？、

 

回答；　あなたは日本に８年住んでいますが、留学のビザでは帰化申請は難しいです。

　　　　留学生は就労ビザに変更後、最低３年以上経過する必要があります。

 

質問；　私はタイ人で以前タイ人と結婚し、子供が生まれましたが離婚しました。その後日本人と知り合って結婚し、日本に住んで５年になります。

今回タイから子供を日本に呼び寄せしましたが、子供と一緒に帰化申請したいと考えています。私と子供は帰化申請できますか？

 

回答；子供があなた又は日本人の夫の扶養を受けているのなら、あなたが法定代理人になって申請します。

そして子供が１５歳未満（１４歳）の場合は、法定代理人が帰化申請することになります。

但し、韓国人の場合は、帰化申請するには実父の同意が必要になりますから、注意が必要です。

 

質問；私は独身女性で、留学期間を入れて日本に住んで８年、就職して３年になり、技・人・国のビザで社員１０名程の会社に勤務しています。年収は約２８０万円程ですが、帰化できるでしょうか？

 

回答；　在日８年で就労期間が３年になり、一人暮らしで年収が２８０万円ということなので、帰化の条件の一つである、生活の安定はクリアーしていると考えられます。

現在一人暮らしということですが、もし交際相手がいる場合は、交際相手に関する資料が必要になりますから、その準備をしておいて下さい。

 

 

質問；　行政書士に依頼を考えていますが、注意すべきことは何ですか？

 

回答；　ご自身や家族関係で言いたくないことがあっても、行政書士には正直に話して下さい。嘘を言って後で判明すると、申請に大きな影響を受ける場合があります。

　帰化申請で「回答」を持っているのは申請者ですが、面接では、「嘘の回答」は、プロの担当者には容易に破れますから、絶対に避けるべきです。

 

質問；　私は仕事で車を運転することが多く、一時停止違反やスピード違反で捕まったことがあります。帰化申請を考えていますが、このような場合、帰化に影響を与えますか？

 

回答；　帰化申請には、「素行が善良であること」が条件の一つとなっています。

　素行が善良＝真面目ということですが、どのようなことが真面目であるか抽象的で、良く分かりませんが、一般的には交通違反歴や犯罪歴、納税等で判断されます。

　交通違反に関しては、１回違反したからダメということではなく、違反内容や点数によって評価されますから、帰化申請する・しない関係なく、普段から交通ルールを守って車を運転する必要があります。

　尚、申請時に過去5年間の交通履歴を提出する必要がありますから、何度も違反したことがある方は、違反内容によって審査に影響がある可能性があります。

 

 

質問；　私は借金がありますが、帰化申請できますか？

 

回答；　借金があっても申請できます。

　　　　要は借金があっても、計画的に返済していれば問題ないです。

 

質問；　過去に税金の滞納したことがありますが、帰化申請できますか？

  

回答；　いつ滞納したかが問題になりますが、修正申告して現在完納しているのなら特に問題はありませんが、税金は国民の三大義務の一つですから、税金関係の書類は精査されます。

滞納からだいぶ年数が経過していても、事前に担当者にはその旨を伝えておいた方が良いでしょう。

 

 

質問；　私は中国人ですが、帰化後の名前に現在の名前の漢字を使いたいのですが、可能でしょうか？また、日本的な名前でないとダメですか？

 

回答；　常用漢字１９４５字・人名用漢字９８３字の中にある漢字なら使用できます。帰化届の時に名前に「ふりがな」を入れますが、日本的な読み方でなくてもいいです。また。現在は日本名でなくても問題ありません。

 

質問；　私の子供は他県に住んでいますが、帰化は家族全員でしなければなりませんか？

 

回答；　家族全員が原則ですが、家族の一人が遠隔地に住んでいる場合や、親が母国と取引きをしていて母国の国籍の方が仕事がし易い場合は除くことができます。

 

 

質問；　私は仕事で海外出張が多いですが、帰化申請できますか？

　　　
回答；　正当な理由なく連続して約３ヶ月以上日本を離れていると、今までの日本居住歴がゼロになりますから帰化を考えているなら、ご注意下さい。

 

質問；　帰化申請中は、ビザの更新をしなくて良いですか？

 

回答；　帰化申請しても１００％許可される可能性はありませんから、もし、更新期間前になっているのなら、ビザ更新しなければなりません。

 

 

質問；　私は現在帰化申請中ですが、注意することは何ですか？

 

回答；　帰化申請しているからといって、特別な生活を送る必要はありませんが、車を運転する方は交通事故や違反に注意して下さい。
もし、事故や違反した場合は、必ず法務局へ連絡して下さい。
また、出国することは可能ですが、帰化申請中は無国籍状態になるので、不要不急な出国は極力避けて下さい。尚、やむを得ず出国する場合は、法務局へ連絡して下さい。

また、転職、退職、引越し、結婚、出産などの時も、必ず法務局への連絡が必要です。

 

 

 質問；　もし帰化が不許可になったら、私のビザに何か問題はありますか？

 

回答；　帰化申請とビザの更新は別問題ですから、問題はありません。

 

 

質問；　帰化の許可がおりたら、どんな通知があるのですか？

 

回答；　まず官報に、氏名と住所が掲載されます。

官報に掲載されると法務局から連絡があり、指定された日に法務局へ行くと、帰化許可者の身分証明書が交付されます。

 

 

質問；　帰化の許可がでたら、次の手続は何ですか？

 

回答；　身分証明書交付後、１４日以内に在留カードを返納し、１ヵ月以内に帰化届を提出します。
これらの手続は、当該市区町村の役所で手続きします。
他に、銀行口座の名義人、不動産や自動車、各種免許証等の名義変更が必要です。

 

 

質問；　私は、オーバステイ（不法滞在）をして、在留特別許可を受けましたが、帰化申請できますか？

 

回答；　在留特別許可をもらってから１０年経過すれば帰化申請が可能ですが、個別事案になりますので、法務局で相談して下さい。。

 

 

 質問；　不許可になる理由にはどのようなものがありますか？

 
回答；　 帰化申請手続で、気をつけなければならないことは、生活面・素行面です。

まず生活面として、安定した収入があって、その収入の中で生活ができているかが重要です。

例えば、サラリーマンの場合、給与の範囲内で生活ができている必要があります。
　 　
個人事業をしている場合は、安定的に収入・納税していて、税金面で過去２－３年位に重加算税・ 無申告加算税などを受けたことがないこと。
　 　

また素行面では、運転免許所持者は、免許停止・取り消し処分を受けたことがないことは当然とし、人身事故を起こさないよう、普段以上に運転に注意しなければなりません。
　 　
犯罪も当然犯してはいけません。
　 　

 

質問；　帰化申請をしたいのですが、私の兄が犯罪を犯しました。この場合帰化に影響ありますか？

 

回答；　申請申請者が犯罪を犯さなければ基本的に問題はありませんが、不安なら担当者に尋ねたら良いでしょう。。

 

 

質問；　過去にオーバーステイしましたが、ビザをもらい現在安定した生活を送っています。この場合でも帰化申請できますか？

 

回答；　オーバーステイや不法入国、犯罪歴に対しては、法務省は厳しい姿勢です。たとえ現在真面目に生活を送っていても、帰化申請には相当年数の反省期間を求められます。

 

 

質問；　私は先日、交通違反をしましたが、帰化申請は可能でしょうか？

 

回答；　帰化の要件の中に「素行が善良であること」というのがあり、交通違反や交通事故を起こした人の場合は、この条件に反していると判断される場合があります。

しかし、軽微な交通違反であれば、申請も受付けられて許可されるケースもあります。

違反や事故の回数や程度により具体的な取扱いも異なりますので、法務局の担当官に相談され、指示を仰ぐことも良いのではと思われます。

また、過去の違反や事故の内容等により、申請を諦めるよう指示が出されることもあります。但し、たとえ指示が出ても、当人が希望する場合は申請できますが、帰化許可は難しいでしょう。

 

 

質問；　預貯金も不動産等の財産もありません。このような場合でも帰化できますか？

 

回答；　全く貯えが無い場合は、日本政府の「公共の負担」に該当するので、帰化は難しいですが、通常の生活が営める収入や財産があれば、ケースバイケースで処理されます。

 

質問：　私は日本の大学を卒業してから、そのまま日本企業に就職して6年経ちました。
　　　帰化を考えていますが、これまで何度かスピード違反や駐車禁止区域で違反切符を切られました。
　　　交通違反の場合、帰化申請で問題になりますか。


回答
　　　帰化申請条件に「素行が善良であること」が必要です。
　　　この素行が良いということは、当然、交通違反にも影響します。
　　　しかし、１回違反したから申請ができないということではなく、どのような違反や事故を起こし、その結果どのようになったに重点が置かれます。
　　　帰化の申請では免許所持者には運転経歴証明書が求められますので、虚偽申告したところで見つかれば審査に重大な問題になります。
　　　法令順守は帰化申請以前の問題ですから、常日頃から日本社会のルールを心がけましょう。
　　　尚、運転経歴証明書は最寄りの交番や警察署で申請すれば１～２週間で自宅あてに送られてきます。



質問：
　　　私は中国人で日本の語学学校を卒業後、大学の経済学部を終了してから貿易会社に８年勤務しており、現在人文知識・国際業務のビザを持っています。そして、まだ独身で、年収は約３２０万円です。
　　　帰化申請したいのですが、未婚の女性や年収が少ないと帰化が難しいと聞いていますが、私の場合帰化申請しても許可されるでしょうか。


回答　
　　　あなたの場合は帰化条件である、２０歳以上で日本在留も５年以上ありますますので、帰化に必要な条件の２つは該当しています。

　　　他の条件としては質問の１）にあった「素行が善良」であること、「自己または生計を一にする配偶者等により生計を営むことができること」、「帰化許可されたとき自国の国籍を失うこと」、「日本国政府に対し破壊を企てることがないこと」が条件となっています。

　　　これらの条件は日本での生活の安定性が求められることであり、あなたの場合素行が善良であることが前提として、「独身」で「年収」を心配しているのでしょう。
　　　まず、独身であるか、既婚であるかは男女関係なく帰化申請では問題にあたりません。

　　　また、年収に関しても、いくらあるから帰化が許可されるわけではなく、その年収で生活を営むことができれば良いのであって、年収に下限はありません。

　　　但し、生活保護を受給している場合は、申請は難しいです。
　　　


質問：
　　　私は中国人で４２歳です。１０年前に来日して、現在、「人文知識・国際業務」のビザを持ち、貿易会社に勤めています。妻と子供が２人います。日本の生活にも慣れ、　今後も安定した生活を送りたいので「帰化」の資格を取りたいと考えています。　どうすれば帰化できますか？


回答
　　　帰化とは、あなたの国籍である中国籍を捨てて、日本の国籍を取得することです。要するに「日本人」になる事です。日本人になると選挙権が取得できますから、全ての国政選挙、地方選挙の参政権が得られます。そして日本人ですから、法律に違反しない限りなんでも出来ます。

　　　帰化の条件は次の通りです。

１）引き続き５年以上日本に住所を有すること
２）２０歳以上で、本国法によって能力を有すること
３）素行が善良であること
４）安定した生活ができること
５）原則として、日本語の読み書き、会話能力があること
６）原則として、家族全員で申請すること

　　尚、「引き続き５年以上日本に住所を有する」の引き続きとは、新たなビザでの上陸許可年月日から続けて現在までという意味です。



質問：
　　　帰化申請をしてから許可がおりるまで大体どれ位の期間がかかりますか？


回答　
　　　申請から６ヶ月から１年位審査に時間がかかりますが、特別永住者の方の場合は、約半年位で許可されるケースが多いです。

　　　しかし、帰化申請する為の法務局への事前相談をしてから指示を受けた書類を揃えてからの申請になるので、申請までに時間がかなりかかります。
　　　一般的に個人で申請書類を収集するには早い人で３ヶ月位、会社員や事業者など仕事をしながらの収集になると1年位かかる人もいます。
　　　そうなるとせっかく取得した書類も内容によっては有効期限が切れる場合もありますし、半年も収集に時間が掛かるような方は申請自体を諦めるケースもあります。

　　　そうならない為にも、帰化を考えている方は一度専門家である、行政書士にご相談下さい。



質問：
　　　定期収入や預貯金がある程度ないと不許可になると聞きましたが、本当でしょうか？


回答
　　　　帰化申請を希望される方がよく尋ねる質問ですが、結論から言えば収入や預貯金のある・なしに関わらず申請には影響しません。

　　　　大事なことは申請者がその収入で普段の生活を遅れることが大切です。



質問：
　　　　私は帰化の申請条件はクリアーしていますが、日本語が書けません。そのような場合でも帰化できますか？
　

回答
　　　　日本語能力はある程度必要です。
　　　　それは「帰化理由書」を本人が日本語で書く必要がありますし、面接は日本語で行われますから帰化≒日本語は必要になります。
　　　　尚、日本語能力は小学校3年生レベルが必要ですから、帰化申請の条件をクリアーできても日本語の学習が必要になります。